回復期リハビリ病棟
■回復期リハビリ病棟とは
回復期リハビリ病棟では、急性期治療後のリハビリテーションが必要な患者さんに対し、寝たきりの防止と家庭復帰を目的として、日常生活での活動能力を向上するためのリハビリを提供します。
医師、看護師、介護福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士などの多職種がチームを組み、患者さんお一人おひとりの状態に合わせたリハビリプランを作成し、計画に沿ってリハビリを進めていきます。
■回復期リハビリ病棟をご利用いただける方
入院対象となる傷病名・状態 | 入院上限 |
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脳血管疾患・脊髄損傷・頭部外傷・くも膜下出血のシャント術後・脳腫瘍・脳炎・急性脳症・脊髄炎・多発性神経炎・多発性硬化症・腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態、義肢装着訓練を要する状態 | 150日以内 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日以内 |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節若しくは膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日以内 |
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 | |
股関節又は膝関節の置換後の状態 | |
急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患又は手術後の状態 | |
大腿骨・骨盤・脊椎・股関節又は膝関節の神経節又は靭帯損傷後の状態 | 60日以内 |
■病床数・スタッフ
病床数 | 52床(個室:4室、4人床室:12室) | |
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スタッフ |
リハビリ担当医、看護師・看護助手、介護福祉士、 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士 |
■特色
特色1. リハビリ専門医・認定医を中心に看護師、介護福祉士、各療法士、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士など多職種が連携し、患者さんの治療・リハビリをサポートします。
特色2. 退院後のご自宅での生活を見据えて、適切なリハビリを実践します。また、退院前には各療法士や医療ソーシャルワーカーが、患者さん、ご家族と一緒にご自宅を訪問。住宅の状況を確認して必要であれば住宅改修などの環境整備んのアドバイスを行い、安心して帰れるようにサポートします。
特色3. 地域の病院・診療所や介護・福祉施設などとのネットワークを活用し、退院後の日常生活へスムーズに移行できるよう、患者さんへのサービスに努めます。
特色4. 必要であれば、退院後に当院の訪問リハビリテーションや短時間通所リハビリテーションを介護保険サービスとしてご利用いただけます。
■入院から退院まで
STEP.1
回復期リハビリ病棟
への入院
当院の別病棟や他院に入院されていた患者さんで、容態が安定し、リハビリを主体とした治療が必要となった場合に、回復期リハビリ病棟への入院となります。
STEP.2
入院時合同評価
リハビリ総合
実施計画書 作成
リハビリ専門医・認定医、看護師、介護福祉士、療法士、医療ソーシャルワーカーなどによる専門家チームが、患者さんの状態を合同で評価した上で、「リハビリ総合実施計画書」を作成。内容について担当医が説明します。
STEP.3
リハビリの開始
毎月リハビリ評価を行い、患者さん・ご家族に報告します。
また患者さんの状態に合わせて、介護方法の指導・相談、住宅改修や福祉用具の利用などのアドバイスも行います。退院前には医師の判断により必要な方には外出・外泊していただき、在宅生活での問題点を検討し、退院後の生活へスムーズにつなげられるよう、ケアプログラムを作成します。
STEP.4
退院指導
介護サービスの利用や在宅での注意点などを説明します。
退院前カンファレンス
患者さんとご家族を囲み、病棟の専門家チームのほか、ケアマネジャーや訪問サービスのスタッフ、福祉用具の業者なども加わり、患者さんとご家族の日常生活を支えるための介護・福祉サービスの活用などもアドバイスしています。
STEP.5
退院
リハビリテーションの内容については、総合リハビリセンターのページをご覧ください。
■療養環境/施設
すべての病室から屋上庭園や遠くの山並みの緑を眺められる、開放感いっぱいの明るい療養環境は、患者さんに好評です。
総合リハビリセンター
回復期リハビリ病棟に併設されている総合リハビリセンターは、地域でも有数のリハビリテーション施設として体制を整えています。
総合リハビリセンターについて詳しくは、こちらをご覧ください。
リハビリガーデン
回復期リハビリ病棟では、日常生活動作の向上を図り、家庭復帰・社会復帰することを目的にリハビリを行っています。しかし、屋内だけでのリハビリでは、ご自宅に帰ってから屋外には不安で出られないという方もいらっしゃいます。
そこで、入院時から積極的に屋外に出ていただくために、回復期リハビリ病棟にリハビリガーデンを設置。外出時の街を想定したリハビリコースで、実践的なトレーニングを積んでいただけるようにしました。また、患者さんだけでなく、ご家族様にも介助方法や注意事項を実際に体験していただける場となっています。
個室/4人床室
食堂・談話室 屋上庭園を臨む、明るく開放的な食堂と談話室
浴室 身体の状態に合わせて、5種類の浴槽をご用意