医療技術部門
■理念
最善の画像情報を提供する
1895年のレントゲン博士による「X線」の発見以来、はや100年が経ちました。人体内部の写真を撮影して医療に役立てるという研究と実践は、たゆまぬ努力によって続けられてきました。やがて、20世紀後半には、コンピュータ技術を利用して人体の断面像を撮るというX線CTの誕生、超音波や磁気を利用した診断装置などの登場により、病気を体の外から観察して的確に診断することができるようになりました。これらの画像を用いて行う病気の診断は、病気の早期発見にもつながり、現代の医療では必要不可欠な技術となっています。当院では、移転を機に最新の機器を多数導入し、デジタル・ネットワークにより、全病院内で画像を見ることが可能になりました。
今後は、各科医師と緊密な連携を保ち、患者さんの苦痛が少ない検査で迅速で正確な診断が得られる最善の画像情報を提供する役割を担っていきます。
■業務内容
X線関係
CT(Computed Tomography)
最新鋭の320列CTを導入。従来の64列CTに比べ撮影時間の大幅な短縮が可能となり、瞬時に3Dなどの最高レベルの検査ができます。
MRI(Magnetic Resonance Imaging)
開放感のある大口径70cm、1.5テスラのMRIは、検査時間が短い最新装置を新たに導入、検査時の圧迫感や苦痛を軽減した検査ができます。
FPD搭載デジタルX線TV装置
(FPD Digital X-rays TV)最新デジタル式の装置を導入し、各種撮影検査において高精細デジタル画像と最新アプリケーションで様々な検査ができます。
デジタル血管撮影装置
(Digital Blood Vessel Camera)従来のデジタルアンギオシステムと比べてデータ処理と解像度が向上し、血管の様子を少ないX線量で短時間に検査・治療ができます。
FPD搭載マンモグラフィ装置
(マンモグラフィ検診施設画像認定取得済)
(FPD Mammography)当院が導入したマンモグラフィ装置は、乳房の圧迫が軽減されて痛みが少なくなった上、FPD(フラット パネル ディテクタ)を搭載することで、これまで以上に被曝線量が減少。さらに高精細な画像を得ることができ、より正確な診断が可能となりました。
当院では、皆さまのニーズに応えて女性技師による検査体制を確立し、マンモグラフィ検査はすべて女性技師が担当しています。また、高い技術の証であるマンモグラフィ検診精度中央管理委員会の認定試験に合格した認定技師を配置。検診の精度向上と管理に努めています。
■実績
レントゲン一般撮影(CR)検査実績
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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一般撮影(CR) | 32,279 | 32,187 | 31,566 | 28,469 | 29,915 |
CT・MRI・ポータブル・TV検査実績
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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CT | 16,771 | 16,633 | 15,749 | 13,829 | 15,012 |
MRI | 7,075 | 7,648 | 7,875 | 7,230 | 8,281 |
ポータブル撮影 | 4,225 | 3,528 | 3,604 | 3,291 | 4,015 |
TV(造影検査) | 6,395 | 6,842 | 6,911 | 6,787 | 7,580 |
マンモ・骨塩・血管造影検査実績
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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マンモグラフィ | 2,442 | 2,456 | 2,717 | 2,657 | 2,875 |
骨塩定量 | 716 | 653 | 597 | 591 | 604 |
DSA(血管造影) | 1,081 | 318 | 202 | 150 | 241 |