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診療科一覧

耳鼻いんこう科

概要・特色

耳鼻いんこう科は、耳、鼻、のど、頸部に関わる炎症性・腫瘍性の病気や機能障害を対象としています。耳と鼻は脳神経外科や眼科と臓器が隣接しており、咽喉頭は歯の後ろで、消化器や呼吸器の入口ですので、対象となる病気は多岐にわたります。

耳鼻いんこう科で扱う頻度の高い病気としては、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻出血、鼻中隔湾曲症、めまい、難聴、耳鳴り、言語発達遅滞、扁桃炎、喉頭炎、声帯ポリープ、舌や唾液腺疾患、いびきや睡眠時無呼吸症候群などがあります。

また、人が生きていくために重要な五感のうち視覚以外の感覚器が対象で、嗅覚障害、味覚障害をはじめベル麻痺・ハント症候群、唾液腺腫瘍、食事がのみこみにくい嚥下障害などの診断を行っています。

当院の特色

鼻疾患

副鼻腔炎に対する内視鏡手術については、2022年度より重症度に応じて局所麻酔下あるいは全身麻酔下に2~5日間の入院で受け入れています。また、薬物治療にて改善が乏しいアレルギー性鼻炎においても、痛みと出血の少ない24時間入院での内視鏡手術を開始しました。


扁桃疾患
発熱やのどの痛みを繰り返す習慣性扁桃炎に対する扁桃摘出手術については、5〜7日間の入院で全身麻酔下に行っています。 小児の睡眠時無呼吸症候群においても、扁桃腺・アデノイドが原因の場合には、同様な手術を行っています。


難聴と耳鳴り

【成人の方へ】

 補聴器のご相談が多いため、当院では水曜日・金曜日の午後に予約専門外来を設け、院内で専門医と認定補聴器店とが二人三脚で相談に応じています。耳の大切なパートナーである補聴器は厚生労働省から正式に医療機器として認定された「管理医療機器」です。より良い聞こえのために、まずは耳鼻いんこう科の午前の診察を受けてください。聞こえにくさの原因を精査した上で、補聴器が適応となる場合に、専門外来の予約をお取りします。


【幼少の方へ】

 産婦人科・小児科と連携し、言葉を覚える前の赤ちゃんの新生児聴覚スクリーニングに力を入れています。当院で出産された赤ちゃんはもちろんですが、他院で出産されたお子様で親御さんから見て、生活音に対して反応が乏しく聞こえ方がご心配な場合も、他覚的聴力検査が可能ですのでご相談ください。


中耳炎
鼓膜穿孔に対する耳の後ろを切開しない内視鏡手術を実施しています。また、小児の難治性の滲出性中耳炎にはKoken社の鼓膜チューブを留置しています。

喉頭疾患
声がれのある場合には原因検索を行い、的確な音声改善を目指しています。 声帯ポリープなどに対する顕微鏡下の喉頭微細手術は、約3日間の入院で全身麻酔下に行っています。

上咽頭炎
慢性上咽頭炎に対するEAT(別名:Bスポット治療)を八千代病院倫理委員会の審査を経て実施しています。この外来処置については、後鼻漏・咽喉頭違和感を始めとして、時にはコロナウイルス感染後遺症、IgA腎症、皮膚疾患の諸症状を軽減することが日本口腔・咽頭学会などで報告されています。

めまい疾患
回転性めまい・ふらつきのある場合には、脳神経外科と共同で原因検索を行い、的確な診断を目指しており、めまい体操を中心としたリハビリテーションや生活指導を行っています。

嚥下(えんげ)障害
食事の飲み込みにくさのある場合には必要に応じて嚥下内視鏡(VE)検査を行い、嚥下機能向上委員会と共同で的確なリハビリテーションや生活指導を行って、その後も定期的にリハビリテーション内容の見直しを行います。

主な対象疾患

【当科で取り扱う疾患】

 聴覚障害、耳鳴り、めまい・平衡障害、真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎、先天性耳瘻孔、顔面神経麻痺、花粉症・アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻骨骨折、扁桃炎・扁桃の病巣感染症、急性喉頭蓋炎、声帯ポリープ、舌・唾液腺疾患、嚥下障害、睡眠時無呼吸症候群、いびき など

【当科で取り扱わない疾患】

 耳硬化症、人工内耳、頭頸部癌(悪性リンパ腫などを含む)、気管異物、甲状腺疾患、上・下顎骨骨折、眼窩ブローアウト骨折

  • あなたは大丈夫?耳鼻科疾患 簡単チェックシート①
  • 専門医が解説!主な鼻・耳・のどの疾患と治療法



お知らせ

当科は2022年から三澤逸人部長が火曜日以外を担当しております。耳・鼻・のどの専門の枠にとらわれず、前任の国立病院機構名古屋医療センターで培った幅広い知識と磨いてきた技術で心のこもった診療を心がけます。これから地域に太く深い根を張っていこうと思いますので、まずは老若男女を問わずお気軽にご相談ください。
なお火曜日は2024年2月より都筑浩一医師が担当しております。2名とも40年以上のキャリアがあり、以前名古屋大学大学院時代共同研究をしていました。

スギ、ダニによるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法は、小児、成人とも小児アレルギーセンター(小児科)で行うことが可能です。詳しくは小児科をご覧ください。

外来担当医師表

 下記のPDFをご参照ください。

医師のご紹介

氏名 所属学会
耳鼻いんこう科部長
三澤 逸人
[みさわ はやと]
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(耳鼻咽喉科専門医)
日本鼻科学会
日本めまい平衡医学会
日本頭頸部癌学会
補聴器相談医
嚥下障害講習会修了
舌下免疫療法講習修了
緩和ケア研修修了
都筑 浩一
[つづき こういち]
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(耳鼻咽喉科専門医)
耳鼻咽喉科臨床学会
補聴器相談医