ホーム …→ 専門医療センター …→ 脊椎・脊髄疾患センター

文字サイズ

  • 標準
  • 大

専門医療センター

脊椎・脊髄疾患センター

センター紹介

脊椎・脊髄疾患の悩みに応える

地域の拠点として活動。

八千代病院 脊椎・脊髄疾患センター長 庄田 基 医師

社会の高齢化にともない、脊椎・脊髄疾患に苦しむ患者さんは、年々増加しています。しかしながら、脊椎・脊髄疾患を専門に扱う医師は全国的に少なく、この地域においても、こうした医療ニーズにどう応えるかが課題となっていました。そこで、脊椎・脊髄疾患センターでは、地域の先駆けとなる拠点として先進の治療技術を取り入れ、脊椎・脊髄疾患の診断や治療に悩んでいる患者さんに、適切な治療法で応えていきます。

こうした治療において当センターが大切にしているのは、患者さんにとって一番良い治療法を選択することです。手術直後の経過が良くても、患者さんの人生はその後、10年、20年と続きます。だからこそ、目先のことだけではなく、長い人生を考えて最適な治療法を提案することを心がけています。

患者さんにも疾患や治療法について知っていただき、ぜひ、ご自分に合った治療法を選択していただきたいと考えています。

当センターで治療を行う主な疾患

八千代病院 脊椎・脊髄疾患センター長 庄田 基 医師脊椎・脊髄疾患は、背骨やその中を通る神経の病気です。頸椎・胸椎・腰椎など首から腰までの幅広い部位にわたり、狭窄症や椎間板などの変性疾患のほか、脊髄の腫瘍や外傷、先天的な病気など、さまざまな疾患があります。

疾患によって異なりますが、主な症状としては、手足のしびれや痛み、腰痛、歩行障害をきたします。

脊椎・脊髄疾患センター開設後の歩み

全国でも脊椎・脊髄疾患を専門とする医療機関が少ない中、当院は地域に先駆けて治療の拠点となる「脊椎・脊髄疾患センター」を2014年1月に開設しました。
2022年3月中旬には脊椎脊髄疾患の手術件数も1000件を超え、多くの患者さんの治療に貢献してきました。手術年代は70代が最も多く、次いで60代→50代→40代→80代の順となっています。手術疾患は腰椎椎間板ヘルニア=320例、腰部脊柱管狭窄症=223例、腰椎すべり症=155例、頸椎変性疾患=212例、後縦靭帯骨化症=49例、黄色靭帯骨化症=41例となっており、高齢の腰部脊柱管狭窄症が増加しております。
我々は顕微鏡手術を中心に安全・確実な手術を行っておりますので、安心してご相談ください。

こんな症状が出たら要注意

八千代病院 脊椎・脊髄疾患センター長 庄田 基 医師 ここでは気になる症状と疑われる疾患についてご説明します。以下のような症状でお困りの方は、脊椎・脊髄疾患外来を受診ください。


こんな症状はありませんか? 右矢印 「頸椎椎間板ヘルニア」の疑い
片側の肩や手が激しく痛む
両手のしびれ、両手を使った細かい
動作がしにくい
両足が足先からしびれてきた
歩行がなんとなく不自由になる など
首にある頸椎という骨の間には、椎間板と呼ばれる組織があります。椎間板は上下の頸椎をつなぐ働きをし、通常はクッションのように弾力がありますが、組織が壊れて後方や後側方に飛び出すと、脊髄や神経根を圧迫するため、さまざまな症状が出てきます。

 

こんな症状はありませんか? 右矢印 「頸椎後縦靱帯骨化症」の疑い
片側の手や腕にしびれや鈍痛がある
両手のしびれ、両手を使った細かい
動作がしにくい
軽いケガで、急に四肢が麻痺した
ようになった
両足が足先からしびれてきた など
7つある頸椎を連結する靱帯組織の中で、頸椎を縦につなぐ後縦靱帯が通常の何倍もの厚さになり、骨のように硬くなって、徐々に脊髄を圧迫してくる病気です。ゆっくり症状が表れ、糖尿病を合併しやすいのも特徴です。欧米人に比べ日本人に多いことでも知られます。

 

こんな症状はありませんか? 右矢印 「腰部脊柱管狭窄症」の疑い
背中や足に痛みがある
長く歩けない(間歇性跛行かんけつせいはこう
足にしびれやだるさを感じる など
加齢とともに、腰のところにある腰椎という骨やその間の椎間板は、徐々に変形していきます。また、靭帯が厚くなり、石灰化することもあります。こうした変化が強くなると、5つの腰椎が縦に並んでできている脊柱管が狭くなり、その中にある神経が圧迫されます。

 

こんな症状はありませんか? 右矢印 「腰椎すべり症」の疑い
長時間の立ち仕事や重労働の後、
腰が痛い
腰を反らせたり横に曲げたりすると、
腰が痛い
長く歩けない(間歇性跛行かんけつせいはこう
足の痛みやしびれがある など
腰椎すべり症は、分離すべり症、変性すべり症などに分類できます。腰椎の骨の一部が分離し、椎体という部分が前にずれるのが分離すべり症、椎間板が変化し不安定になることでずれるのが変性すべり症です。変性すべり症は、腰部脊柱管狭窄症の原因となっています。
間歇性跛行=かんけつせいはこうとは

センター特色

脳から末梢神経までをカバーする診断力で、
適切な治療をスムーズに提供します。

特色1治療方針
県下でも数少ない指導医が的確に診断



八千代病院 脊椎・脊髄疾患センター長 庄田 基 医師当センターでは、日本脊髄外科学会の指導医である脳神経外科医らが、診断・治療を行っています。脊椎・脊髄疾患は、症状が似ていても原因が異なることが多く、脳神経も含め、どの部位が原因なのかを正しく診断することが重要です。そのため、脳から脊椎・脊髄、末梢神経まで、神経疾患全体を診ることができる医師が、症状・検査から的確に病気を診断。地域の患者さんに、いち早く適切な治療を提供します。




特色2治療内容
安全性が高く、成績も良い顕微鏡手術を提供



オペイメージ診断によって手術が必要とされた患者さんには、安全性の高い顕微鏡手術を中心に治療を提供。糖尿病や高血圧など他の疾患を抱えた高齢の患者さんや、人工透析を受けている患者さんなどリスクのある症例にも、高度な治療技術で対応します。
また、保存治療においては、地域のクリニックと連携し、治療をサポートしていきます。




特色3診療体制
院内連携により、即日の診断と万全の管理を実現



頸椎前方固定術・腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症(狭窄症合併)脊椎・脊髄疾患の診断にはMRIなどの画像診断が重要です。当センターでは画像診断部と連携し、診察当日の画像診断を実現。その日のうちに患者さんに診断内容をお伝えすることで安心いただき、速やかに治療に移ることができます。さらに、手術は全身麻酔が必要となるため麻酔科と協力。術後の管理は看護部やリハビリセンターと連携するなど、総合病院ならではの体制で患者さんの治療にあたります。




診療日時

脊椎・脊髄疾患の診察は、「脊椎・脊髄疾患外来」で行います。

火・木・金曜日 8:30〜12:00
(診療受付時間は8:15〜11:00)
第2・4・5土曜日 8:30〜12:00
(診療受付時間は8:15〜11:00)
  • 紹介状を持たずに来院される初診の方は初診にかかる費用のほかに初診時選定療養費として3,300円(税込)を別途徴収させていただきます。
  • 受診をご希望の方はこちら



脊椎・脊髄疾患外来担当医表

 下記のPDFをご参照ください。



診療場所

1階・脳神経外科(受付A)脊椎・脊髄疾患外来



受診をご希望の方

受診をご希望の方は、事前にご連絡ください。

※他院に受診歴のある方は必ず紹介状をご持参ください。

お問い合わせ時間

月〜金曜日 9:00〜16:00/
第2・4・5土曜日 9:00〜12:00

☎0566-97-8111(代表)

医師のご紹介

氏名 所属学会
脊椎・脊髄疾患センター センター長
庄田 基
[しょうだ もとい]
日本脊髄外科学会(指導医)
日本脊髄外科学会(脊椎脊髄外科専門医)
日本脳神経外科学会(指導医)
脳神経外科部長
脊椎・脊髄疾患センター 副センター長

吉田 耕一郎
[よしだ こういちろう]
日本脳神経外科学会(指導医)
日本脳神経外科学会(専門医)
日本脊髄外科学会(脊椎脊髄外科専門医)