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年をとると誰でも、「物忘れがひどくなった」「若い頃よりも注意力が低下した」などと感じることが多くなります。こうした変化の多くは、加齢に伴う自然な現象で心配はありません。
しかし、脳や身体に何らかの病的な障害が起こった結果、一度獲得した知識や技術が低下し、社会生活や家庭生活、仕事に支障をきたしてしまう場合があり、この状態を「認知症」といいます。
認知症の定義
以下の3つの条件を満たす場合に、認知症と診断されます。


認知症による物忘れと、心配のない物忘れを見極めるポイント
初期の認知症と年齢に伴う心配いらない物忘れを厳密に区別することは、実は非常に難しいことが多いのです。両者を区別する最大のポイントは、「社会生活や家庭生活で支障が見られるか否か」です。
同居するご家族が「以前と比べてなんとなくおかしい、物忘れが目立ってきた、以前はこんな人ではなかった」などの印象を受けるときには、認知症に進展している可能性があります。
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※ただし、ごく軽度の認知症の段階では、目立った支障がほとんど見られないこともあります。
