療養病棟
■療養病棟とは
病状が安定していても長期にわたる医療が必要で、家庭に戻るには不安が残る場合があります。療養病棟では、そのような患者さんに対して看護・介護を継続して行い、自宅で過ごすことができるように支援します。
また当院では、在宅介護中のご家族を支援するため、短期入院(レスパイト入院)の受け入れも行っています。
■療養病棟をご利用いただける方
- 急性期を過ぎ、自宅で過ごすにはもう少し療養が必要な方。
- 急性期を過ぎ、退院計画の中で自宅に戻ることが困難な方。
- 医療を必要とするために、自宅復帰や施設入所までに時間が必要な方。
- 在宅介護を受けており、ご家族の休養のために短期入院(レスパイト入院)を希望される方。
※対象者について詳しくは、お問い合わせください。
■病床数・スタッフ
病床数 | 52床(個室:4室、4床室:12室) | |
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スタッフ | 専従医、看護師、看護助手、介護福祉士、薬剤師、 医療ソーシャルワーカー、管理栄養士 |
■特色
特色1. 当院の療養病棟では、患者さんや家族の方が安心して療養生活を送って
いただけるよう、治療・看護を提供しています。
特色2. 患者さんお一人おひとりの状況に合わせ、その時々に必要な最適なケアを
行う『プライオリティケア』を実践しています。
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口腔ケア
嚥下障害にも対応。看護師はもちろん、歯科医、歯科衛生士らとともに、口腔領域の健康増進、改善に取り組んでいます。
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スキンケア
衰えた肌は傷つきやすく、「かぶれ」など日常ケアの障害になるケースも。療養病棟では肌ケアにも最善をつくしています。
■レスパイト入院について
長期にわたり在宅で療養を継続するためには、介護者の休養も必要です。当院では、介護保険などのショートステイ利用が困難な方を対象に、短期入院(レスパイト入院)の受け入れを行っています。
【受け入れ可能な方】
介護レスパイト | 気管切開を受けられた方、人工呼吸器を装着されている方など、常時医療的な管理を必要とされる方。 |
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重度後遺障害者 短期入院協力事業 |
自動車事故対策機構の介護料受給資格者で、在宅介護を受けている方。 |
●詳しくはレスパイト入院をご覧ください。
■入院までの流れ


主治医より
診療情報提供書を提出。


主治医・看護師・医療ソーシャルワーカーなどが患者さん、ご家族と面接。


判定後、入院の可否を患者さんに連絡。
判定後、他院の医療ソーシャルワーカーまたは退院コーディネーターを通じて患者さんに可否を連絡。


■療養環境/施設
すべての病室から屋上庭園や遠くの山並みの緑を眺められる、開放感いっぱいの明るい療養環境は、患者さんに好評です。
また、病室をはじめ食堂・談話室・廊下など、病棟内はゆったりとしたバリアフリー構造となっており、車椅子やベッドでの楽な移動が可能。患者さんの離床を促し、病室の外へと自然に足を向けていただくような造りとなっています。
リハビリガーデン
療養病棟には、屋上庭園を利用したリハビコースが設置されています。
コース内には車椅子訓練用として、スロープ、横断歩道、電車線路、マンホール、小さな段差などを用意。車椅子の自走練習はもちろん、患者さんだけでなく、ご家族にも介助方法や注意事項を実際に体験していただける場となっています。

個室/4床室 車椅子やベッドでの移動も楽に行える快適な病室

寝浴(左):寝たままの状態で湯船に浸かることができます。
座浴(右):座ったままの状態で湯船に浸かることができます。

ミスト浴:霧状のシャワーが出て湯船につからず全身の保温ができます。