臨床研修医
■初期臨床研修

「最善の医療を提供する」という八千代病院の理念に基づき、困難な状況のプライマリ・ケアでも対応できる基本的な医療技術を身につけ、医師としての人格を形成する。
当院では40年以上にわたり代々多数の優れた研修医が育ち、現在多方面で活躍しておられる。
『臨床の現場での実践に重きを置き、患者の立場に立った医療を実行できる医師になる。』という基本的な方針を保持してきたことが八千代病院の伝統であり、医療環境の変化には機敏に対応しつつ、今後もその伝統を固持して行く。
八千代病院臨床研修プログラムは、八千代病院を基幹型臨床研修病院とし、南豊田病院・愛知県厚生農業協同組合連合会足助病院・愛知県衣浦東部保健所・安城市医師会の協力でおこなう臨床研修のプログラムである。
- プライマリ・ケアを中心としてすべての臨床医に求められる基礎能力を身につける。特に実際、種々の手技を自ら実践し、現場に強い役に立つ医師になることを重視する。
- 臨床での態度としては、責任感をもって患者さんとその家族に対応、良好な人間関係を確立し、社会福祉サービスを含め患者の生活についても十分理解したうえで患者の立場に立って医療に当たれる能力を身につける。
- 医療の情報化とEBMを重視した標準化されたサービスを規範とし、他の医師・病院職員とも良好なコミュニケーションと信頼関係を築き、チームワークを重視した医療をめざす。

■地域保健・医療
愛知県厚生農業協同組合連合会足助病院・愛知県衣浦東部保健所・安城市医師会
■地域医療における病院の位置づけ
名鉄本線新安城駅から徒歩7分に位置し、安城市北部の基幹病院として疾病構造の変化に対応した高度医療を提供している。安城市以外では、豊田市南部・知立市・岡崎市西部などからの利用が多い。研修医・薬剤師・放射線技師・検査技師・看護師・救急隊員・医学部学生が、ほぼ毎年研修に来ている。現所在地に開業して約110年、安城市の援助を受け2005年に新築移転。平成21年度には社会医療法人に認定、看護基準7:1さらにDPC算定病院となり、地域に根ざした医療を提供している。
- アクティブで小回りが利き、患者さんへの対応が良い病院をめざす。
- 急性期医療を中心に8床のICUを有する。2次救急輪番病院で救急搬送は年間約3500。悪性腫瘍の総合的診療・脳血管障害・虚血性心疾患・不妊治療・低侵襲治療・生活習慣病や気管支喘息などにも力をいれている。
- 画像を含む医療情報のデジタル化にも早くから取り組んできた。2005年電子カルテを導入した。
- 近年は市と共同で在宅医療や介護も開始した。

■臨床研修の運営管理
6月・9月・12月・3月の第2火曜日に研修プログラム責任者・各科指導者・看護師により研修管理委員会を開催し研修プログラムの実施状況・自己評価を検討評価する。プログラムの内容についても検討し必要があれば変更・追加を行う。研修プログラムは小冊子として研修希望者に配布され、八千代病院ホームページ上でも公表する。
研修委員会委員長・プログラム責任者 | 松原秀雄 |
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消化器外科・胸部外科・形成外科 | 弥政晋輔、杢野泰司 |
外科・救急医療・麻酔科 | 小林一郎、松原秀雄 |
腎臓内科 | 田中芳德 |
循環器内科 | 松原賢一郎 |
呼吸器内科 | 清水康男 |
消化器内科 | 白井修 |
総合内科 | 堤修一 |
内分泌・代謝内科 | 神谷吉宣 |
整形外科 | 中島基成 |
産婦人科 | 吉村俊和 |
小児科 | 山脇一夫 |
脳神経外科 | 吉田耕一郎 |
リハビリテーション科 | 二宮敬 |
泌尿器科 | 平野篤志 |
病理細胞学 | 大谷知之 |
精神科 | 安田和代(南豊田病院) |
地域医療 | 小林真哉(愛知県厚生農業協同組合連合会足助病院) |
保健・医療行政 | 丸山晋二(愛知県衣浦東部保健所) |

研修カリキュラムは厚生労働省の指針による「臨床研修の到達目標」にもとづいて運営する。また、指針に基づいた上で研修医の志向と希望に従ってカリキュラムの調整を行う。
内科 | 24週 | |
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救急科(麻酔科) | 12週 | |
外科 | 8週 | |
婦人科 | 4週 | |
小児科 | 4週 | |
精神科 | 4週 | 南豊田病院 |
地域医療 | 4週 | 愛知県厚生農業協同組合連合会足助病院 |
選択科目 | 44週 | 内科、外科、救急科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科、地域医療、地域保健、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、リハビリテーション科から選択可能 |
■研究・教育
院内研究会 | 年2回 |
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院内講演会 | 年10数回 |
死亡症例検討会 | 年1回 |
病理マクロ組織検討会 | 毎週 |
症例検討会 | 毎週 |
文献抄読会 | 毎週 |
インターネット接続による文献検索
医学中央雑誌インターネットによる検索
図書室 学会・研究会参加を援助
■臨床研修の評価
到達目標の達成度については、研修分野・診療科のローテーション終了するごとに、「研修医評価票 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」を用いて評価を行う。さらに、半年に一回、臨床研修管理委員会において、それらを用いて、研修医に形成的評価(フィードバック)を行う。
2年次終了時の最終的な達成状況については、「到達目標達成度判定票」を用いて評価(総括的評価)を行う。この「到達目標達成度判定票」などを用いて、研修修了判断を行う。

研修医を指導することでスタッフの実力は向上し、また研修医の熱意と新鮮な視点により病院全体が活性化し、その結果当院が発展してこられたと考えている。
■プログラム終了後のコース 研修修了者の希望があれば、引き続き八千代病院の正規職員として勤務可能。ただし同一科に多数の希望者があった場合には他施設等の斡旋を含めて調整する。
■募集要項
■初期臨床研修医・募集要項